最後の2行ですべてが覆ると言われているこの作品。
叙述トリックとかミスリードさせる小説好きとしてはとってもおもしろかった。
最後の2行とは
「……何考えてるの、辰也?」
です。
ずっと純愛だとおもって読んでいたラブストーリーがこの文章で
二股かいっ!
となるお話なのですが。
この、辰也と名前をあかされたことで、前半の彼氏(sideA)と後半(sideB)の彼氏が別人だったことが分かる仕掛けとなっていまして。
しかも、小説的な考え方からして、前半から、後半の時系列はそのまま現在から進んでいるものかと思いきや、同時進行だったという事が分かるのですが。
このsideABという言い方も実はカセットテープの表と裏をさしていて同じものという事を暗示していたとの事で。
文庫版になった際に、表紙のイラスト、変わってしまっているのですが、もともと本の表紙にもカセットテープがでていたりとなんともいろんなところにヒントを出してくれたいたらしく。
カセットテープが不思議ではない時代設定にもなっていたりとなかなかこった仕掛けになっています。
男女7人の内容を考えると時系列が実は一緒だという事がわかるなんていう仕掛けもあるようですが、そこまでわかるかいっ!って感じです。
小説的には前半、けっこう苦痛でした。
なかなかページがすすまない。。。。。。
ただの、純愛小説です。しかも時代設定一昔前の。
で、この話って、結局男が別人だったというところに、小説をつかったミスリードのうまさがあったわけですが、
それを実写化って!?
驚きです。
しかも、松田翔太さん。
予告
小説とは違うエンディングになっているらしいのですが、どんなふうにしてるんだろう?
かなり気になります。
楽しみですね。
でも、本当、髪型、服装で時代背景ってわかるものですね。
予告をみたら、ま~古臭い。