エンジェルハート 第133話 心臓移植のリスク
高畑から自分の心臓は姉の沙織のものだと聞いた綾音は沙織の最後の日の事を思い出し、呆然としてしまいます。
「ごめん さーちゃん」といって手を伸ばす綾音に駆け寄った高畑はめまいをおこし倒れてしまいます。
リョウの話に話によると高畑は肺炎をおこし、かなり、深刻でこの数日がヤマらしいとのこと。
高畑の心臓の適合性はギリギリのラインだったとのことで、免疫抑制剤のリョウは香瑩の比ではなく、免疫力は極端に低いとのこと。
自分の命がもう長くないと感じていたのだろうとリョウ。
高畑の心臓が沙織のものだとしり、
「控えめで自分の事より他人に気を使う・・・ 不思議ですね 沙織そっくり」と話す綾音の母。
沙織が死んだ日の事について語りだします。
二人でハイキングにいった沙織と綾音
綾音は中州にいってみようよと沙織を誘います。
危ないんじゃないという沙織を押し切って川で遊ぶ二人。
川が浅いから大丈夫と思っていた二人でしたが、前日までに、上流での集中豪雨による増水でダムが緊急放水をすることを知りませんでした。
自分が沙織の手を離してしまったといって自分をせめる綾音。
誰の責任かなんて沙織さんは思ってもいないだろうな
今のみんなの幸せだけを願っていると思うがね
高畑さんの中の心臓も・・・
と母親に語るリョウ
屋上で香瑩と話す綾音
心臓に記憶があるなんて うさんくさすぎるわ・・・・
香瑩は心臓の記憶に惹かれて新宿に来た話を綾音にします。
沙織は自分を恨んでいるという綾音に
「自分を恨んでいるかどうか 聞いてみたらどうですか? 心臓に・・・!」と伝える香瑩
高畑が眠る病室で
「さーちゃん・・・」
本当に そこにいるの・・・・ さーちゃん
と高畑を見つめる綾音
エンジェルハート 第134話 生きて・・・!
屋上で
心臓に尋ねるなんてばかばかしいという綾音に
今を逃すと お姉さんとはもう会えないかもしれませんよ・・・
と綾音に伝える香瑩
意を決して病室で眠る高畑にさーちゃん、あたしよと話しかける綾音
意識が戻らない高畑をみてやはりバカバカしいと思いだし病室を去ろうとします。
そのとき
あ ぁや・・・・
と声が
手を伸ばす高畑
さーちゃんなの?と側による綾音。
洪水で手をつかんでいる姿を思い出している高畑。
手が ちぎれ そう 流れ が 激し
と夢にうなされています。
さよなら あーや
といって笑って手を離す沙織。
お母さんとお答案をお願い・・・! 生きて!!
といって流されてしまう沙織
私の ぶんも 生きて あーや
と涙を流す高畑
目を覚ます高畑
さーちゃんが私のために手を
と泣き崩れる綾音。
エンジェルハート 第135話 生きた証
奇跡的に意識が戻った高畑に驚く主治医。
ただ、この回復は一時的なものと我々の見解は一致していますと。
十日 いや 一週間ももてば・・・・
やっと会えた二人なのにと悲しむ香瑩
ところが、二週間後、高畑はまだ元気でこの調子だときっと希望はもてると語る香瑩に、少し悲しそうな表情の綾音
無菌室からもでて綾音に毎日看病されている高畑がうらやましいというリョウ
でも、高畑の見た目はあきらかにかわりはてていて。
そんな高畑が
リョウと毎日飲み明かした日々が遠い日のような気がすると話、また飲みたかったとリョウに話します。
「よぉし! やるか 今夜 パーッと!!」
といいだすリョウに驚く高畑
病室にぼったくりクラブの店員を呼んで、飲み会を始めるリョウ
おでん屋のおやじなどもよんでおでんを楽しむ高畑
みんなが酔いつぶれたあと、綾音と二人で話し出す高畑
お姉さんの心臓のおかげで15年も長く生きられた。いい人達とも 大勢出会えた 綾音さんにも
ありがとう
とほほ笑む高畑。
さーちゃんの心を伝えてくれてあたしの方こそと涙を流し高畑によりそう綾音。
君のお姉さんの 心を伝えるために 今まで 生を 与え られていたの かも しれない 君達姉妹が心を 通わせる 手伝いができた事 それこそ が 僕の
目を閉じる高畑
涙をこぼし、お礼をいう綾音
エンジェルハート 第136話 高畑のお守り
自社ビルの大ホールで盛大に行われる高畑のお葬式
香瑩は
「ここは高畑さんを送る場所じゃない」といって葬儀場をあとにします。
高畑の自宅へ向かうリョウと香瑩
1週間ほど前に自分の寿命がもうないことを悟り香瑩と話をする高畑
高畑に死ぬのが怖くないのかと尋ねる香瑩
ずっと怖かったと答える高畑
手術の成功率もとても低かったため、手術中にも術後にも死ぬかもしれないけど、それにかけるしかなかった。
手術の前にやけくそな気分で遺書のようなものを作ったことを香瑩に伝える高畑。
退院後それは僕のお守りの様になったと香瑩に伝え、君にも見てほしいと言って自宅のカギを預けます。
高畑の自宅というのはとても貧相なアパートで。
そこでパソコンの電源をいれると
おめでとう ぱんぱかぱーん
祝 無事生誕!!
という高畑が作った動画が流れ
メッセージが
今日一日を大事に
精一杯 生きろ!! 自分にも他人のためにも!!
パソコンに花を手向け
「この言葉 これから私のお守りになる ありがとう 高畑さん」
と手を合わせる香瑩
リョウパーパ
「私 絶対 パーパのお葬式だしてあげるからね」とリョウにウインクをする香瑩
さーて 俺はゴキブリ並にしぶとい男だからなぁ
と笑うリョウ
エンジェルハート 第137話 冴子と謎の女の子
「鉄の女は花さえ枯らすとでもおもってるのかぁ~!!」
と酔っぱらってくだをまく冴子を家に送る香瑩
そんな冴子たちを影から見つめる小さな影
冴子を無事部屋に送り届けた後、オートロックが閉まりきる前にそっと中に入り込む子供の影
少女が玄関の床に倒れる冴子にそっと花を一厘差し出します。
キャッツアイで座敷童に取りつかれたとリョウたちに報告する冴子
更年期が来たのか!とショックを受けるリョウを殴り飛ばす冴子
先月から、妙なことがおこっていると話し出す冴子
レンズ付きフィルムがとどき、現像すると指名手配中の中国系暴力団の男の顔とその潜伏場所らしき写真が写っていたり、取り調べ中の容疑者が遺棄した場所を自供しなかった凶器、行方不明者の遺留品が届けられたり。
そんなことが1ヶ月の間に4度もあった。
昨晩もフィルムカメラが届いてあわてて後を追うと子供の足音が
その子は以前夜に花をくれた子を思い出し、その事あった日からすべてが始まった。
リョウたちにバカにされ、怒ってキャッツアイをあとにする冴子。
また、酔っぱらって家に帰り玄関でうとうとしていると(オートロックとはいえ玄関の戸をあけてるのが危ない・・・・)
またもやあの女の子が現れ。
なぜ と話しかけるも冴子は酔いのせいでそのまま眠りに落ちてしまいます。(ほんとに危ない・・・・・)
花を置いてさっていく女の子
香が影からその女の子を見ています。
エンジェルハート 第138話 都会の座敷童
女の子の後をつける香瑩
後をつけていると少女の通り道に、サンドイッチが。それをなんのためらいもなくもっていく少女。
その後も、ケーキとジュースがまるでお供え物の様に置かれており、それもほほ笑んでもっていく少女。
地下鉄の階段を下りていったところで、少女を見失ってしまう香瑩。
サンドイッチを置いてった店の主人に話を聞いてみたところ
「幸運の少女」
と話してくれた店の主人
半年くらい前、店の経営がうまくいかなくて、借金は増え、奥さんはあいそをつかしてでていってということがあったときあの少女がじっと自分をみつめてきたと。
残り物だけどとスパゲッティをだしたところ、すごい食べっぷりでたべだし、
うまいか?
とたずねると
にこっ
と笑顔をみせてくれて、その笑顔にとても和んだという主人
もう一軒のお店の主人も同じような事情だったという香瑩
他にもあの子の事をそう呼ぶ店主や人たちは結構多くちょっとした都市伝説化してるみたいだということ。
ここにも来てくれないと今に潰れちゃうよとつぶやく信宏。
ファルコンに殴られています。
不幸な人の前に現れるということは・・・冴子には伏せといたほうが賢明だなということになります。
少女と似たような子を見つけると引き留めてしまったり、少女の好きそうな絵本を思わず買ってしまったり、子供服を見るとあの子に似合いそうと思ってしまったりしている冴子。
絵本を見つめ
どうしてこんな絵本を買ったのかしら・・・ ほんとにどうかしてる私・・・と子供服屋の前でたたずんでしまいます。
エンジェルハート 第139話 冴子のお返し
冴子のいる新宿西警察署に保護したストリートチルドレンが救急車で運ばれてきます。
詳しい話を聞くとそういった子供はたくさんいるけど、すばしっこくてなかなか保護できないという話を聞いて
「なぜ 今まで私に報告がなかったのかしら?」
と問うと
「他にも重要な事件が重なっておりますし、事件性のない些細なことは・・・」
と報告され
「些細・・・? それを決めるのは私です! すぐに対策本部設置を検討なさい!!」
と怒鳴りつける冴子
あの娘もそういったストリートチルドレンの一人なのかしら・・・と心配する冴子
そこにリョウが声をかけてきて
一人上手が身についていることを心配し
「あの子は不幸な人の前に現れて幸運をもららす」という言葉を思い出すリョウ
カラオケでもなんでも付き合ってやると言い出し
「寂しいなぁ なんて思った事 ある?」
と心配するリョウに
同情してくれてるわけか・・・
と
マイクで
「私のどこがさびしそうにみえるの・・・・・・・・」
と怒鳴りだす冴子
そのとき廊下にあのこがしゃがんでいて
あわててカラオケボックスを飛び出して女の子を追いかける冴子
でも見失ってしまい。
少女はまた、冴子の部屋にお花をもってやってきます。
そこで、ドアノブにかけられた絵本に気が付き
ドアの横に腰掛けて声をだして本を読みだす少女
「気に入ってもらえたかしら 本?」と話しかける冴子
笑ってうなずく女の子
飲み物を進めるも首をふられ、しゃべってくれない少女。
名前を聞くと
ミキ
と。
(ミキなんです。彼女がミキなんです。CHでミキといえばファルコンの彼女なのですが、この少女がAHではミキなんです。アニメ版の声優さんも小山茉美さんです)
ミキちゃんは一人なのかしら?
と尋ねる冴子にこくっとうなずき
「冴子も一人?
ずっと一人?」
「私・・・? ええ 一人暮らしよ」
「こんな広いところに一人 さびしくない?」
と聞くミキ
どうして?
さびしい方を選んだの?
ひとりはさびしいって決まってるのにと質問攻めするミキに
言葉に詰まる冴子
そんな冴子の膝に乗り
「ミキといると寂しくない?」
といいご本を読んであげると言い出すミキ
そんなミキの頭をなでているうちに安心感に包まれる冴子
安心感に包まれ、そのまま眠りに落ちる冴子。
冴子は夢を見ます。
ミキが自分を子供となり、朝食を準備する冴子。
パパとお姉ちゃんは遅いわねといっていると
香瑩がバタバタと飛び出してきます。
信宏と一緒に学校に向かう香瑩
さあミキ幼稚園にいくぞと手を引くパパ
隣からでてきた美人に、鼻の下を伸ばすリョウ
そんなリョウに怒り心頭の冴子
外からリョウが
「愛してるぞぉ 冴子ぉ~ぉ!! 今夜頑張って三人目つくろうなぁ~」と叫んできます。
「行ってくるよ」と手を振るリョウとミキに笑って手を振りかえす冴子
そこで目が覚め
ミキが部屋からいなくなっていることに気が付きあわてて探しに行きます。
ミキを捜しながらも
あれが私の願望?
あんなベタな家庭が私の夢?
と自問自答します。
ミキを捜すのに疲れてベンチに腰掛け
若い頃は鼻で笑ってた あんな家庭に私は憧れてた・・・?
あのこが私の心の奥にあるモノを引き出した・・・・
一人笑ってしまう冴子
見たくなかった 知りたくなんかなかったな
と笑い続ける冴子。
エンジェルハート 第141話 海坊主と座敷童
ファルコンの耳にミキの絵本を読む声が聞こえます。
その声に思わず足を止めるファルコン
ミキの絵本を読む声に聞き入っていると
「暗闇の中にぽつんと光が・・・ 窓です その窓から暖かい光がもれていたのでした」
というところで、ファルコンの見えない視界にポッと灯りがともったように感じます。
ミキと絵本を読んでもらう約束をしたファルコン。
預かった絵本を見つめため息をつきます。
ロリコンになって腑抜けていると香瑩に話す信宏
そこにリョウが入ってきて、コーヒーを飲む間もあたえず、香瑩はリョウをひっぱってキャッツアイをあとにします。
地下鉄の配管点検用扉に案内する香瑩。その先にあの子の居場所があると。
冴子がため息をついて歩いているともっと大きなため息が聞こえてきて・・・
みるとファルコンが冴子がミキにあげた絵本を手に座り込んでいます。
驚いて絵本を取り上げる冴子
リョウと香瑩は配管点検用扉の中に入って閉鎖された地下街跡にたどり着きます。
そこに人が住んでいた形跡のあるスペースが。
壁を見ると
みきちゃんへ
ママはちょっとごようがあってでかけてきます。すぐもどってくるからまっててね。 ママ
の古ぼけたメモがはってあります。
結局年をとったてことかしらね
とため息をつく二人
エンジェルハート 第142話 汚れなき心
雪の上で倒れている女性
それを見つけた男性が
「サトちゃん」とかけよりますが、女性は
「ミキをお願い」
といって息をひきとってしまい。
それが一昨年前だという事。
それからミキは地下街で一人で暮らしているといいます。
数日で座敷童の居所をつきとめその事情をしる爺さんをみつけた香瑩に成長をみるリョウ
ミキがこないこといら立つ冴子
待ちくたびれたなら帰れというファルコン
ミキとの付き合いは自分が先だ、時間の長さは関係ないと言い争いを始める二人。
爺さんに詳しい話聞くリョウと香瑩のもとに
「ミキちゃんが」とかけてくる男
ファルコンを店に返そうとする信宏
そこに香瑩から電話で座敷童がひき逃げにあったと連絡がはいり
幸い命に別状はないとのことで
目を覚ましてミキは本を欲しがります。
そして
本を読む約束おくれてごめんと謝るミキ
人に親切にする そうすれば母親は戻ってくる そう信じているんだよ ミキは と爺さん
ミキは母の死というものを理解できていないとのこと。
必ず母親は戻ってくると固く信じている それが今のミキの唯一の支えなのだとさらに続ける爺さん
母親はミキに
人に迷惑をかけてはいけない 人に親切にしなきゃいけない それを守れば必ず幸せになる・・・と話していたので
ミキは街で悲しそうな人をみると放っておけない 何とかその人の役に立ちたい それしか考えない
ミキ自身がこの街で一番悲しい ミキ以上に不幸せなものなどいやしないというのにと涙をながす爺さん
確かにこの街で一番不幸せな子かもしれん
だか、街で一番 汚れのない心を持った子だ そんな子が幸せになれないはずがないとリョウ
エンジェルハート 第143話 ママへの想い
ママの夢をみるミキ
目を覚ますとママはいなくて
ふらふらとベッドをでて歩き出すミキ
キャッツアイでは母親の死を認識させるべきだという冴子と地下からミキを無理やりつれだし施設に送るのに反対のファルコン
答えがでないままどうすればいいのかわからない二人に
「とことん向き合うしかない あの子の心と」と語る香瑩
リョウの携帯にミキがいなくなったとドクから連絡が
旧地下街跡に向かうリョウたち
ファルコンは入り口をくぐれず、バズーカで穴を広げようとこころみて信宏に止められます。
ミキの住処にいってみると
リョウ 私に任せてくれない
と香瑩
ここは任せよう 香に と冴子に告げるリョウ
香瑩がミキの頭をなでると、母親と勘違いしてミキが目を覚まします。
病院に連れ戻されるのではと警戒するミキに絵本を差し出す香瑩
体を休めるために横になるようにミキにすすめます。
香瑩の笑顔とやさしさに少し心をゆるしたミキはそっと香瑩の腕にふれます。
「心配しないで そばにいてあげるから」
といってほほ笑む香瑩の顔に香がかさなり
「おばちゃん だぁれ?」と尋ねるミキ
私がわかるの?あなた
ときき
私は 香 香瑩のママよ
と答える香
いうところでエンジェルハート第13巻は終わりです。
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