ジブリ色ってわかりますか。
あの、ジブリ映画の優しい色。
本当にあの色は絶妙だと思います。
どの色も死んでいない、人物はしっかり映えているのに背景も色鮮やか。
本当に色の魔術師だと思います。
その色彩担当をされていたのが
保田道世さん。
宮崎駿氏からは特に注文はだされないけど
どーしたいのかわかってしまう
そうです。
本当は少しは説明してほしいですけどね~と笑っておっしゃる保田道世さんはとってもおちゃめな女性でした。
崖の上のポニョを最後に体力的な問題もあり、現場から退いたそうなのですが、
風立ちぬで復活要請をされ、復活
物をつくるのに年齢は関係ないといってしまった手前、絵コンテを見せられたら、すごいものがでてきたので、
彼女のプライドがやっぱりくすぐられたようです。
年は関係ないとはいったけど実際はきついのよ~
なんていって笑っておられました。
かわいい方です。
色の魔術師ですが、アニメ界でいうと、色=光も操らなくてはなりません。
同じ洋服でも雨のシーンと、晴れた空の下では違う色を使用されていました。
いわれてみればそのとおりなのですが、
なるほど~。と目からうろこがポロリ。
そして、そんな純粋に目で見たときの色の違いだけではなく、
物語の中の感情でも色を変えるというから驚きです。
普通に歩いているシーンの時の人物が着ている服の色と、主人公が見たときの主人公からの視点に変わった時には主人公の感情がはいるので、色を変えているというのです。
主人公視点になったときはぱっと明るい感じの色になっていました。
う~ん。言葉では表現できない。くやしいな~・・・・
これは目からうろこがぼろぼろ落ちました。
すごい。しかも色が変わるといっても明るさ的な色の違いなので、不自然さがない。
そして、インパクトもある。
ほんと、プロのお仕事ってすごいです。
ジブリの空の色をみていると気持ちがぽかぽかしてきます。
なんで、あんなにやわらかい色がだせるのだろうと思っていたのですが、いろいろな工夫がなされていたのですね。
こんなスペシャルやられたら、風立ちぬみたくなるじゃないですか。
私も人を感動させるようなことがしたいな~なんて思える、番組でした。
風たちぬは7月20日 全国ロードショーです。
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