虚ろな十字架(東野圭吾作)を読了後の感想

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久しぶりに東野圭吾さん作品読みました。

やっぱり、読ませるな~。

一気に読んじゃった。

その前に、伊坂幸太郎さんのアイネクライネナハトムジークとか湊かなえさんの物語のおわりを読んでいたのですが
なかなかお話にはいりこめなくて途中で本の返却日がきて、断念。

伊坂さんの作品、いつも、読みたくて憧れて手に取るのですが、なかなか私にはあわないようで。時期が違うのかな~。
湊さんの作品も大好き!なので、はいれば読み込むのですが。

とにかく、東野さんの作品は、入りやすく、私好み。

でも、テーマは重かった~。

東野さんのいろんな人の視点にたった、心理描写がどれもどの立場にたってもよくわかる!

人間、いざとなったらそーなるよね。というのが。

今回、一番のテーマになっているのが死刑について。

印象的だったの
「犯人が死刑になったからといって、遺族の気持ちが晴れるわけではないけれども、死刑はやはり通過点。絶対にとおらなくてはならないもの。生きて笑ってご飯を食べてと想像するだけでも耐えられない」
と。

よく復讐なんてむなしいとかよくいいますし、死刑になったあとの生き甲斐がなくなってとかいいますが、

やっぱり、笑ってる姿とか見た日にはたまらないと思います。

ただ、この小説では

では、死ねばいいのか?その犯人が、何の反省もせず、死ねばそれでいいのか?と死なずに罪をずっと抱えて生きていく人の方が大変ではないかと。

たしかに、死刑にしたい!の思いの中には同じくらい怖い思いをさせて、とんでもないことをしてしまったということをわからせてやりたいという思いも含まれると思います。

それが、今回の犯人は
もう、疲れたから死刑でいい。

という感じで全く反省もせず。

その他にもネタバレになりますが、

中学生どうしで子供をつくってしまったものの行く末というのが今回の最大の事件だったのですが。

麒麟の翼でもでてきますが、

人間、とっさにその場悪事をとりつくおうとしてしまうものです。

それが、後々更なる犯罪をよび、取り返しのつかない大きなことになってしまうとしても

なんとか、ごまかせないか。隠せないかとその場は思ってしまうと思います。

誰がみてなくても自分の心には重くのしかかる。それがわかってても何とかごまかしたいと思ってしまう。

悲しい人間のさがですね。

そして、それを見て見ぬふりする周囲の人の問題も取り上げています。

麒麟の翼のときは、本人の将来を思ってと罪を隠ぺいした学校の先生。

今回は、妊娠している事をわかってて、知らないふりをした、学校の先生や周りの生徒。

ほんと、東野作品は重いです。

でも、一気に読めました。

が、読了後はどよ~んとします。

個人的には流星の絆のようにはれやかなのを久しぶりによみたいな~。

でも、やっぱり、一番好きなのは、
パラレルワールドラブストーリー。

あまり、有名じゃないかもだけど、あれば逸材。
大好きな作品です。

あと、悪人

あれも、すごいな~と思いました。

読書の秋も終わりですが、まだまだ本を読むぞ!

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